目に映るすべての美しいものへ
2017年の年の瀬の空は晴れて月は煌々として、外は寒い。2018年1月2日は満月。
部屋のテレビが月を映す。テレビに頼る日々が多くなって、雪を抱いた山々、真っ青な海の底、魚、知らない南の島の小鳥、沈む夕日。満天の星。昇る朝日。冬鳥の群れ、吹雪、冬の花、冬の虫たち。映像を見ながら「ああ、私はもうすぐ死んでしまうのだ」と思う。八十年のほどの歳月。私は何もやり遂げてはこなかったと思う。そして今、今日からは、目に映るすべての美しいものに、恥ずかしくないように死んでいけるよう生きてみよう、と思う。そして次の世はあれこれと言葉にするすべを知らないものに生まれ変わりたい。

by manto-usagi
| 2018-01-04 10:00

